説明
こちらは、南インド マイソール王国(Kingdom of Mysore/現・カルナータカ州) の伝統的意匠として 1638年から1812年までの約170年間 にわたり継承発行された 「カンティラヴァ型ファナム金貨(Kanthirava-type Fanam)」、NGC MS 62(未使用) 鑑定品となります。
■ マイソール王国とカンティラヴァ・ナラサラージャ1世について
マイソール王国 は、南インド・カルナータカ地方に14世紀末から20世紀半ばまで存在した歴史的王国で、ウォディヤール王朝 が長らくその王座を占めてきました。同王国は南インドのヒンドゥー文化・タミル/カンナダ商業経済の中心地の一つとして重要な位置を占めています。
カンティラヴァ・ナラサラージャ1世(在位1638-1659年) は、17世紀のマイソール王国を強大化させた名君で、戦闘的な統治スタイルとヒンドゥー文化復興 で知られる王です。彼はマイソール王国独自の金貨「ファナム」の意匠を制定し、以来この意匠はマイソール王国の代表的貨幣として長期間継承されました。
■ カンティラヴァ型ファナム金貨について
「ファナム(Fanam)」 は、南インドで広く流通していた極小額の金貨で、直径わずか約5mm前後・重量約0.38gという手のひらに埋もれるほどの微小サイズ が特徴。日常の商取引・貢納・宗教施設への喜捨など、庶民経済から王室財政まで幅広く使用された伝統的南インド金貨です。
カンティラヴァ型は、その独特の意匠と歴史的継続性から 1638年のカンティラヴァ・ナラサラージャ1世治世 に始まり、その後のウォディヤール朝歴代諸王、ハイダル・アリー、ティプー・スルタン、そして英国東インド会社支配期の初期に至るまで 約170年間 にわたり継承発行された、南インド貨幣史上稀に見る長寿意匠です。1812年に英国支配下で最終的に発行が終了 しました。
■ デザイン
表面: 王の名「カンティラヴァ(=「獅子の咆哮」の意)」に由来する ライオン様の霊獣、または獅子頭を持つ神・ナラシンハ(ヴィシュヌ神の化身の一つ) を象徴した高浮彫り意匠。
裏面: カンナダ文字またはナーガリ文字での銘文・装飾模様。極小サイズのため細部は摩耗しやすいが、本個体はMS 62グレードで細部の輪郭が保たれた優品です。
【スペック】
発行国:マイソール王国(現・インド・カルナータカ州)
王朝:ウォディヤール朝(及び後継諸王
額面:1ファナム(Fanam)
発行期間:1638-1812年(170年余の継承発行期間)
種類:カンティラヴァ型(Kanthirava Type)
金属:金 重量:約0.38g
直径:約5mm前後(極小サイズ)
【鑑定情報】
NGCにて MS 62(未使用) 鑑定を獲得。数百年を経ながらも極めて良好な保存状態を保った希少個体です。
鑑定番号:6329884-326
【オークション情報】 2026年5月30日の国内大手オークションにて同コインのMS61が5枚出品され、18640円~25630円で落札されました。 当コインはMS62になります。
インド史・マイソール王国コレクター、ウォディヤール朝関連コレクション、南インド金貨・ファナム・パゴダ収集家、ヒンドゥー教モチーフコイン愛好家、極小サイズミニ金貨コレクターの皆様に、南インドの伝統文化を今に伝える貴重な一枚 として自信を持ってお勧め致します。















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