1820年 イギリス クラウン銀貨 ジョージ3世 ウィリアム・ワイヨン作 試鋳貨(パターン貨) シルバープルーフ Bull-2055 / ESC-221 PF61 NGC 鑑定品!

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説明

こちらは、1820年 イギリス クラウン銀貨 ジョージ3世 ウィリアム・ワイヨン作 試鋳貨(パターン貨/シルバープルーフ/Bull-2055・ESC-221)になります。

本コインは19世紀英国コイン史を代表する大型銀貨「クラウン」の試鋳貨(パターン)で、後に英国王立造幣局チーフ・エングレーバーとして名を馳せるウィリアム・ワイヨン(William Wyon, 1795-1851)が、第2彫刻官時代に手掛けた極めて重要な作品です。

1820年はジョージ3世が59年に及ぶ長き治世(1760-1820年)の末に崩御し(同年1月29日)、皇太子のジョージ4世が即位した王朝交代の象徴的な年であり、この節目の年に試作された未採用デザインとして、英国コイン史に深く刻まれています。

ジョージ3世時代の通常クラウンはイタリア人彫刻家ベネデット・ピストルッチによる「セント・ジョージ竜退治」リバースを採用した1818-1820年銘が広く知られていますが、これと並行して新たなデザイン採用を模索した複数の試鋳貨が試作されており、本コインはその中でもウィリアム・ワイヨンによる桂冠を戴いた古典様式のジョージ3世肖像と、四盾クルシフォーム(十字配置)リバースを組み合わせた極めて希少なパターン・タイプ(Bull-2055 / ESC-221)にあたります。最終的にはこのデザインは採用されず、極めて少数のみが試作されたため、現存数は極めて限定的です。

表面:ウィリアム・ワイヨンによるジョージ3世の桂冠(ローレル・リース)を戴いた力強い古代ローマ皇帝風の横顔。新進気鋭の若き彫刻家ワイヨンの卓越した手腕が遺憾なく発揮された名肖像で、後の彼の代表作(ヴィクトリア女王ヤング・ヘッド、ペニー・ブラックの肖像など)へとつながる芸術的出発点とも言える作品です。周囲に「GEORGIVS III DEI GRATIA」(神の恩寵によりジョージ3世)の銘文が配されています。

裏面:イングランド・スコットランド・アイルランド・ハノーヴァーの紋章盾を王冠で戴き十字に配置し、中央にガーター勲章のスター章、四方の盾と盾の間に英国構成国を象徴するバラ・アザミ・シャムロック等の植物意匠を、さらに下部にハノーヴァー選帝侯ジョージ3世を象徴する「ハノーヴァーの白馬」を配した、紋章学的にも美術的にも極めて完成度の高い意匠です。連合王国とハノーヴァーの双方を治めた「ジョージ3世のクラウン」を一枚に凝縮した、英国紋章美術の精華といえる構図です。

【スペック】

銀品位:0.925(スターリングシルバー)

仕上げ:プルーフ(試鋳貨)

直径:約38mm(クラウン規格)

参照番号:Bull-2055 / ESC-221

デザイナー:ウィリアム・ワイヨン(William Wyon, 1795-1851)

発行:1820年 英国王立造幣局(試鋳パターン/極少数発行)

【鑑定情報】 NGCにてPF61の鑑定を獲得しております。「SILVER PATTERN」ラベル付きの鑑定品です。約200年を経た試鋳貨でNGC鑑定スラブ封入の個体は市場での出現自体が稀で、19世紀初頭英国コインを核とするコレクションにおける重要ピースです。

【オークション価格】

2026年5月27日にPF63が4900スイスフラン(手数料込み)=当時の為替で、109.2万円で落札されております。

2026年1月14日にPF62CAMが7320ドル(手数料込み)=当時の為替で、127.8万円で落札されております。

同じグレードのPF61のコインが、2026年1月12日に4880ドル(手数料込み)=当時の為替ドル(158.1円/$)で84.8万円で落札されております。

今回はオークション価格より約10万円ほど安く、75万円での出品です!

1820年ジョージ3世 ウィリアム・ワイヨン パターン・クラウンは、(1)王朝交代年に試作された未採用デザインという歴史的意義、(2)後のヴィクトリア朝コイン美術へとつながるワイヨン芸術の出発点としての美術史的意義、(3)連合王国+ハノーヴァーの紋章を一枚に凝縮した紋章学的意義—この三つを兼ね備えた英国アンティークコイン蒐集における至宝の一枚です。

19世紀英国を代表する大彫刻家ウィリアム・ワイヨンの試鋳作品、しかも王朝交代の節目1820年銘という歴史的逸品を、是非コレクションの中核としてご検討下さい!